出産日までの記録②~私が父親になるまで~

出産日までの記録①の続きになります。
お時間に余裕があるようでしたら、ぜひ最初からお読みいただけると幸いです。

父親になる思いを記録しました②

新型コロナウィルス感染防止策のため、夫でさえも立会い出産や面会や付き添いすらとても厳しく制限されている中で、母子ともに元気で短時間であれば、夫だけ面会できる数少ない個人の産婦人科を選択してくれました。

以下、個人の産婦人科で出産予定日だったはずの時の記録です。

今日は、『息つく暇もなく、喜怒哀楽の感情を全て味わった』と胸を張って言えるぐらいとても大変な1日でした。産婦人科が指定した、定刻時間より10分前に来院して小さな待合室でその時を待っておりました。こんな時って時間経過が遅く感じますよね、とても落ち着きがなくウロウロ歩いていました。
「さあ、定刻時間になったぞ!」から、定刻時間から10分ぐらい経過しても、病院の看護師やが来ない、そもそも誰も来ないからどんな状況もよくわからない。少し手術時間が長くなっているんだとか、手術時間がズレたのかな等を考えるようにはしていましたが、悪い不安のほうがたくさんよぎってしまい気持ち悪くなるぐらいでした。
そんな時、遠くから赤ちゃんのオギャーオギャーという泣き声が聞こえてきたときに「よかった、無事に産まれて!」と思いましたが、あとで違う人の赤ちゃんであることがわかりました。その後、看護師が私を呼びにきました。何の説明もなく「私に付いてきてください」とだけ。ついに我が子とご対面か?と案内されたのが妻が入院している個室でした。「ん?事前に説明を受けていた場所とは違う」と思いながら部屋を開けてビックリ、妊娠中の妻が人工呼吸器をつけてベッドで寝ていたからだ。
一気に色々な情報が入りすぎて、何がなんだかよくわからくなっていたのを今でも覚えています。
どうやら、個人の産婦人科では対処できない不測な事態が妻に起きてるようだ。その時、初めて院長と話しをしたが、帝王切開に対して乗り気ではなかったが、妻が当院での出産を望んだから仕方なく受け入れたぐらいにしか聞こえなかった。妻も人工呼吸器のおかげで少し落ち着いてきたので、もう1日様子を見ますか?とも言われず、当院ではスケジュール通り動かないと、対応できないので今から総合病院に転院してくださいと言われたときには呆れてしまった。新型コロナで大変な時に「赤十字病院」が妻を受け入れてくれた。救急車で運ばれる妻、妻の荷物を持って赤十字病院に向かう私。
同じ年齢ぐらいの女性医師とベテランの女性看護師が丁寧に説明とサポートをしてくれた。同じ産婦人科でもここまで違うのか?って思うぐらい「安心感」を感じました。手術同意書など色々な書類にサインを行い、破水をしているわけではないので、少し妻の様子を見て帝王切開日を決める段取りになった。もちろん、その間は既に出産日のことを知っている方々からは「産まれた?どうだった?」ってメッセージが届いてました。私も想定外のことが起きすぎて、メッセージをうつ内容ではないため、すぐに電話して簡潔に状況だけを説明していましたね。「不測な事態が起きましたのでまだ産まれていません。母子ともに元気です。転院します。落ち着いた時に説明します。」内容は覚えていないのですが、こんなキーワードを伝えてたと思います。とまぁ、色々な不測な事態が起きました。『我が子の初対面で泣けるのかなー?』なんって思ってたのが懐かしく感じます。そして、帝王切開日が決まりました2日後です。母子ともに無事で何事もなく健康でありますように。

また次のお話しで。

総合病院の病室
転院した総合病院の病室。先ほどまでいた個人病院とは違う簡素なつくり。しかし万全な医療体制、安心感に包まれた。
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